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イギリス旅行~インヴァネス編

7/15(水)

アンストラザーAnstrutherでフィッシュアンドチップスを食べたあと、インヴァネスに向かいました。スコットランドの北西部分をハイランドといいますが、インヴァネスはそのなかで最も大きな街です。ブレア城などもハイランドにありますが、ハイランドの奥深くまで行くのは初めてでした。

St Andrewsを経由すると渋滞しそうだったので、アンストラザーからクーパーCuparを経由してBridge of EarnでM90という高速道路に合流しました。細いB級道路をずっと走っていたので、もしかしたらSt AndrewsからDundeeを経由したほうが早かったかもしれません。アンストラザーを出て1時間半ほどのところにあるパースPerthでA9に入ってすぐのところにあるリテールパークで休憩。

運転を交替してひたすらA9を北上。このA9は平均速度を測るスピードカメラがあるので、カメラのところだけゆっくり走るというわけにいかず、みんな制限速度厳守です。大型車の速度制限が50マイルであることと、ほとんどの区間が片側一車線であることから、一般車は60マイル制限にも関わらず、大型車を先頭に50マイルで走らざるを得ないのは改善の余地ありですが。

ブレア城のあたりまでは道路沿いは森なのですが、インヴァネスに近づくにつれて木が少なくなり、ごつごつした岩に覆われた丘が続くようになり、これぞハイランドという風景が見られるようになりました。この風景を見られただけでも来た甲斐があったと思います。A9沿いには単線の線路が走っていて、ここを電車が走っていたら絵になるねーなどと話していましたが、結局電車はまったく通りませんでした笑 1時間ほど走ったところにある休憩所で休憩。もうハイランドのど真ん中という感じで、だいぶひんやりしていました。

夕飯のレストランを6時から予約してあったのですが、この休憩所の時点ですでに6時だったので電話して8時15分に変更してもらいました。運転を交替してA9をさらに北上し、終点のインヴァネスに到着。ダンディーに次いでスコットランドで5番目に大きな都市だけあって、なかなかの都会でした。娘は車に乗ると眠くなるように条件付けされたようで、3時間半の移動もぐずることなく乗り切ってくれました。

ホテルはネス川沿いに建つPremier Innでした。ネス川沿いは最近きれいに護岸工事しなおしたらしく、かなりきれいに整備されていい雰囲気でした。ホテルにチェックインしてしばし休憩したのち、予約してあったレストランKitchen Brasserieへ。ホテルの隣の隣だったのでとても便利でした。TripAdvisorでランキングを見て予約しただけあってかなり混雑していましたが、なかなか良かったと思います。子連れでも時間制限は特になく、10時ぐらいまでいました。

7/16(木)

この日はまずネス湖クルーズをしました。スコットランドの観光名所と言えばエディンバラに次いで有名なのがネッシーのいるかもしれないネス湖です。クルーズも色々な会社がやっていますが、ネットで予約できたJacobite Cruiseというのにしました。この会社のクルーズにも色々なコースがありましたが、ネス湖クルーズ1時間+アーカート城Urquhart Castle見学1時間のコースにしました。

集合場所はインヴァネスの町から車で30分ぐらいのところにある小さな港で、集合時間ぎりぎりに行ったらもう出発しようとしていて焦りましたが、なんとか乗船。クルーズそのものは芦ノ湖の海賊船と似たようなもので、まあこんなものかな、という感じでした。30分ほどクルーズして、アーカート城のそばの桟橋に降りました。アーカート城は13世紀に建てられた城ですが現在は廃墟となっています。高台に登るとネス湖が一望できます。結構広いので1時間の見学時間はちょうどよかったと思います。

1時間後に迎えにきた船に再度乗船して、来たときと同じ港に戻りました。そこから車で、ネス湖畔の主要な村であるドラムナドロキットDrumnadrochitまで行き、ネッシーランドNessielandというテーマパーク?に行きました。付近にはネッシーについてもっと科学的な展示をしているところもあったのですが、娘のことを考え、どちらかと言えば夢のあるほうに行きました笑 施設のまえに大きなネッシーの像があって、記念撮影にはちょうどよかったです。

内部にはやっぱりネッシー伝説について色々説明がありましたが、まあざっくりとしていて子ども向けという感じでした。娘はネッシーには興味がありそうだったので、ぬいぐるみを買ってあげたところとても気に入ってくれています。ということでネッシーランドはさくっと切り上げて、ネス湖が見えるカフェで昼食を食べよう、と探しましたが、いまいち見つからなそうだったので、さきほどの港に戻って、湖畔のカフェで食べました。

昼食後は、インヴァネスの反対側にあるコーダー城Cawdor Castleというお城に行きました。ここはシェイクスピアの戯曲「マクベス」の舞台となったお城で、インヴァネスから車で30分ほどのところにありました。15世紀ぐらいに建てられた城で、現在もコーダー伯爵家が所有しています。内部はよくある古いお城でしたが、庭園は色々な花が咲いていて素晴らしかったです。スコットランドの北のはずれでもこれだけ色々咲くんだなーと感心しました。ダンディーにあるグラームス城もきれいですが、コーダー城も同じくらいきれいだったと思います。娘は着いて早々に寝てしまいましたが、庭園を散策している途中で起きて、色々な花や虫を見て喜んでいました。

5時すぎには城が閉まってしまうので、再び車に乗ってホテルに戻りました。この日の夕飯は、6時からTripAdvisorで1位に輝いている店を予約してありました。ホテルから徒歩1分くらいのところにあるRocpoolというレストランで、実際とてもおいしかったです。夕食後はネス川沿いを散歩。風が吹くと結構寒かったですが、きれいに整備された川沿いは歩いていてとても気持ちが良かったです。

7/17(金)

いよいよ最終日。朝早くにホテルを出発し、来た時と同じA9をひたすら南下してパースを経由してエディンバラ空港まで行きました。

ダルウィニーDalwhinnieというウイスキーの蒸留所がA9沿いにあるのですが、インヴァネスに行く途中に立ち寄る予定が時間がなくてパスしてしまっていました。帰りの時間にちょっと余裕がありそうだったので、休憩がてら寄ってみることにしました。ちなみにこの蒸留所は、スコットランドで最も高いところにあるそうで、気候観測所も兼ねています。周辺は年間平均気温が6℃台とイギリスで最も寒いエリアのひとつです。

インヴァネスから1時間ほどで蒸留所に到着し、お母さんとお姉さんがウイスキーの試飲をしました。いろいろなコースがありましたが、ここで作っている3種類のウイスキーを、それぞれに合うように作られた自家製のチョコレートと一緒に味わえるコースにしました。ダルウィニーそのものは日本でも入手可能(というかほとんどのスコッチウイスキーは日本で買えるし、日本のほうが安いのですが…)ですが、試飲して気に入ったものを買って帰れるのは良いですね。蒸留所の蒸留エリアは8歳未満は立ち入り禁止なのですが、試飲はビジターセンターで出来たので良かったです。

蒸留所からA9を南下し、ピトロッホリーPitlochryで昼食。さらに南下して一気にエディンバラ空港へ。レンタカーを返す前に燃料を満タンにしないといけないのですが、レンタカー返却エリアの手前にガソリンスタンドがあるのを知らず、だいぶ引き返して燃料を補充。ちなみに借りた車はディーゼルでした。15時ぐらいには空港に到着しました。返却はまったく問題なく、車の前で係員の持っていた端末にサインしただけで一瞬で完了。

お母さんとお姉さんは17時半ぐらいの飛行機で帰る予定だったので、名残り惜しいですがここでお別れ。手荷物検査場の手前までお見送りしました。私たちは空港の駐車場にシャトルバスで戻り、1週間ぶりに自分たちの車に乗ってダンディーに戻りました。娘のゴルフセットのパーツを探しにブローティーフェリーまで行ったところ、ゲストハウスの裏手で粉々になったのを発見…。拾いあつめて帰って、テープでとりあえず復元したところそれなりに元通りになったので、あとは日本から瞬間接着剤を送ってもらって直そうかと(こちらの接着剤はイマイチ接着されないです)。

そんなわけで、ロンドンもインヴァネスもだいたい予定通り、事故もなく楽しめたので、大満足です。この日は、妻の30歳の誕生日であり、6回目の結婚記念日でもありました。なかなかに忙しい旅行でしたが、節目の誕生日を日本から来てくれた家族とともに過ごせたのは良い思い出になったのでは、と思います。

by genta_ito | 2015-07-17 08:02 | 旅行・出張

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