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フランス旅行

木曜日、金曜日を有給休暇にして、4/23〜26の3泊4日で家族でフランスに旅行に行きました。せっかくスコットランドにいるのだから、ヨーロッパ大陸にも遊びに行かないと、ということで。日本から3泊でヨーロッパ観光はかなりきついですが、こちらからだと時差も1時間だし、3泊でも全力で動き回れるのが良いです。

4/23(木)
朝一で仕事に行ってから、10時に車で自宅を出発。11時すぎにEdinburgh空港に到着。駐車場は予約しておいたので、停めっぱなしで42ポンドほど。

今回は一番都合の合う時間帯のフライトがEasyJetだったので、それを選びました。いわゆる格安航空会社を利用したのは初めてでしたが、席の指定や荷物を預けるのにも追加料金が必要でした。あとチェックインはオンラインでしかできず、空港のカウンターでは荷物を預けるだけでした。格安といっても大手だけあってシステムはきっちりしているし、サービスもちゃんとしていると思いました。

イースター休暇シーズン明けということもあり、Edinburgh空港はわりと空いていました。いつもセキュリティチェックで問題になる娘の飲み物ですが、今回はペットボトルはどうせだめだろうということで、預け荷物のほうに入れたので問題なし。マグにいれておいた水に関してはいつも通りチェックがあったもののOKでした。

出発まで多少時間があったので、ゲートエリアにあったキッズスペースで娘を遊ばせたりして時間をつぶしました。飛行機はほぼ定刻通りの13時半ごろに出発し、パリCDG空港まで1時間半ぐらいで到着。フランスとイギリスの間には1時間の時差があるので、時間が進んで16時ごろに到着しました。イギリスはEU加盟国ですが、国境の検問を廃止するシェンゲン協定には加盟していないので、CDG空港で入国審査を受けました。何も聞かれませんでしたが笑

CDG空港からはRERという電車を利用してパリ市内に向かいました。運賃は一律でひとり10ユーロ。切符を買うのですが、私たちが選んだ券売機だけがカードが使えない状態になっていたようで、20ユーロとか小銭ないよ、と思いつつ他の機械に移動。こちらはポンド建てのデビットカードが使えて、暗証番号入力まではスムーズでしたが、最後の確認メニューがなぜかフランス語で笑、3つの選択肢のうちのひとつを押してみたらどうやらキャンセルボタンだったようです。2度目の挑戦でようやく切符を入手しました。

電車に乗ってパリ市内に向かっていたのですが、どうやら人身事故の影響でGare du Nord(北駅)という駅で折り返し運転になっていたようでした。案内表示はすべてフランス語しかないのが不便でしたが、日本を訪れる外国人も同じことを感じるんだろうなと思いました…。折り返し運転に気づくはずのない私たちは、一駅戻ったところで降りました。同じように困惑している観光客らしき人たちが結構いたので、これはまあ仕方のないタイムロスかと。反対側の電車にまた乗って戻ればいいや、と思っていたところ、どうやら改札を出ないと反対側の電車には乗れないようで(実は通路があったのかもしれませんが…)、一度改札を出て切符を買い直し、もう一度電車に乗りなおしました。

私たちはRER B線というのに乗っていて、Chatelet-Les Halles(シャトレ/レ・アル)という駅でA線に乗り換えないといけなかったのですが、さっき一駅手前のGare du Nordで折り返してしまったので、今回はとりあえずGare du Nordで降りました。すると、その電車は折り返さずにChateletに向かっていきました…。いったいなんなんだ、と思いつつ、次の電車に乗る前に近くにいた人に聞いたところ、次の電車はChateletまで行くということだったので、次の電車に乗ってようやくChateletに到着しました。

そこからA線に乗り換えて、凱旋門の下にあるEtoile駅に到着。晴れていたのでちょっと写真撮ったりしてからホテルに向かいました。今回泊まったのは日本大使館のそばにあるEtoile Saint Honoreというホテル。外観はちょっとボロくてどうかな、と思いましたが、中はとてもきれいで部屋も広く、スタッフも親切でとても良いホテルでした。ホテルにとりあえず荷物を置いて、再び凱旋門に向かい、また写真を撮ったりしました。

パリ市内観光をする予定の土曜日が雨の予報だったので、晴れているうちに写真を撮ろうということで、タクシーでエッフェル塔に向かいました。基本的にタクシーの運転手さんは親切だったし英語が通じたので良かったと思います。エッフェル塔は思ったよりもごつくて東京タワーよりも骨太な印象でした。付近に、バラの花を手渡して受け取ると2ユーロ請求するというケチな商売をしている人や、エッフェル塔の小さな模型などを持ってしつこく声をかけてくる物売りがたくさんいたのが残念でした。私たちは彼らを「エッフェル塔野郎」と呼んでいました。

ひと通りエッフェル塔を堪能したところで結構いい時間になってしまったのでタクシーでホテルに戻りました。夕飯はホテルのすぐそばにあったSUSHI2007という見るからに中国人経営の寿司レストランで串焼き弁当的なものを買って、ホテルの部屋で食べました笑 小さなレストランでしたが、味はきちんとしていて、さすがパリという感じです。

翌朝の集合が早くてホテルの朝食を食べられないので、事前にサンドイッチなどを買っておこうと思っていたのですが、すっかり忘れていて、夜11時ごろにひとりでシャンゼリゼ通りをうろうろしてみましたが、コンビニ的なものは一切なく、手ぶらでホテルに帰りました笑 夜中にも関わらずシャンゼリゼはものすごい人で賑わっていて、新宿っぽいなと思いました。

4/24(金)
この日はMont Saint-Michelへ。世界遺産にも登録されているカトリックの修道院で、8世紀にその原型が作られたのがはじまりだそうです。フランス西部に位置し、パリからはバスで4時間ほどかかります。パリ周辺はまた来ることができても、モンサンミシェルにはなかなか行けないだろうということで、今回頑張っていくことにしました。

パリ発着のオプショナルツアーを探したところ、ParisCityVisionという会社が終日自由行動のツアーをやっていたのでそれに参加することにしました。集合はLouvre美術館のそばにある営業所に朝6:45。というわけで5時に起きてホテルを6時くらいに出発し、近くでタクシーを拾っていきました。娘は睡眠時間が全然足りてないはずでしたが、意外とすっきり目覚めてくれて助かりました。

朝食は営業所近くのパン屋さんで買いました。ほかにもツアー客目当てに朝早くから営業しているカフェがいくつかありました。受付を済ませてバスを待つこと30分、7時出発予定でしたが結局バスが発車したのは7時半ちょうど。遅刻する人がいることを見越して30分早目に設定しているんだろうなぁと思いました。バスは2階建て、トイレ付きのきれいなバスで快適でした。バスは30人ぐらい乗っていましたが、同じ会社の違うプランのツアー客も乗っていて、私たちのようなランチなしのプランは7人、日本人は私たちだけだったので日本語案内はありませんでした。

運よく乗車待ちの列の前から3番目に並ぶことができたので、2階の前から2列目に座って前方の景色を楽しみながらモンサンミシェルに向かいました。娘は爆睡…。フランスはイギリスと異なり自動車は右側通行だし、速度表示はキロだし、ラウンドアバウトの入り方も違う(入る側が優先?)ようで、興味深かったです。走っている車はさすがにルノー、シトロエン、プジョーが多かったですが、日本車もそこそこ走っていました。

2時間ほど走ったところでパーキングエリアでトイレ休憩。ほかのツアーより5分ばかり早く着くように時間調整しているらしく、降りるときに「女性はトイレに走ってください」とアナウンスしていました笑 休憩後はさらにひたすら2時間ほど走り、モンサンミシェルの手前の村に到着しました。ここでランチありプランの人たちと別れて、私たちはすぐにシャトルバスに乗ってモンサンミシェルに向かいました。

シャトルバスは無料で、新しく作られたばかりの橋を5分ぐらい走るだけです。修道院に入ってすぐのところにあるレストランでランチ。名物のオムレツを食べてみましたが、めっちゃ高い(49ユーロ!)わりにはまあ普通の味だったかな…。ここで娘のワガママが炸裂したので、レストランの外に連れ出して軽くお説教。親の都合で慣れない環境を連れ回して申し訳ないのでいつもより甘えさせてあげたいのですが、レストランという場所ではそうもいかず…。まだ娘を連れて入るには早かったかな、と反省。

食後はモンサンミシェルをぐるりとひとまわり。事前にツアーの申込書に「足腰の悪い人は無理です」と書いてあったのである程度覚悟はしていましたが、確かに階段だらけでなかなかハードでした。娘は階段大好きなので、半分ぐらいは自分で登ってくれて助かりました。全体的に興味深い修道院ではあるのですが、スコットランドである程度古い教会や城を見慣れてしまったせいもあって、すごく感動した!という感じではなかったかな。修道院の外観や修道院からの眺めのほうが素晴らしかったと思います。

再集合が4時20分だったので、お土産屋さんを巡ったりしてから、バス乗り場へ。遅刻すると容赦なく置いていかれるようですが、意外とみんな時間通りに集まっていました。帰りも2時間走り、休憩してまた2時間走り、営業所に戻ってきたのが午後10時くらい。タクシーでホテルに戻り、前日と同じSUSHI2007でまたTake awayの串焼きセットを買って帰りました。娘の食事に関しては、この串焼きセットを気に入ってくれたのが助かりました。

4/25(土)
朝食はホテルのレストランで食べました。これがかなり美味しくて感動。もはや味覚がおかしくなっているのか、パリのレベルが高いのかわかりませんが…。娘は慣れない環境では食事にうるさくなる傾向がありますが、この朝食ビュッフェには娘が大好きなゆで卵があったのでなんとかなりました笑

この日は午前中はパリ市内観光、午後はヴェルサイユ宮殿を見ました。多少雨が降る時間帯もありましたが、全体的には曇り時々晴れという感じで、それほど悪くなかったように思います。朝8時半ぐらいにホテルを出て、シャンゼリゼ通りを20分ほど歩いてコンコルド広場へ。途中でナポレオン1世の棺があるというInvalidesを遠くに眺めました。コンコルド広場を抜けて、ルーヴル美術館の周辺を見物。有名なガラスのピラミッドも見ました。娘にモナリザとかミロのヴィーナスとか見せたい気もしましたが、まあ親もそこまで美術に興味がないので、時間との兼ね合いも考えて今回は美術館の中には入りませんでした笑

ルーヴル美術館からさらに歩いてノートルダム寺院へ。ここも由緒正しい教会だそうで、ものすごい見物人の列ができていました。ここも中には入らず、隣のカフェでランチ。ノートルダムの鐘が15分おきぐらいに鳴り響いていて、なかなかいい感じでした。特に正午のは派手で良かった。

午後はヴェルサイユ宮殿へ。宮殿はパリ郊外にあるので、ノートルダム寺院のそばの駅からRER C線に乗って終点のVersaille-Chateau / Rive-Gauche駅まで行きました。RERは治安が悪いので有名だそうですが、あまりに眠かっのでウトウトしたりしているうちに、30分ほどで駅に到着。

駅からは歩いて10分ぐらいでヴェルサイユ宮殿に着きます。さすがかつてはフランスの中心だっただけあって、遠目にもめちゃくちゃ豪華な宮殿でした。改修中らしく、金ぴかに作りなおされた部分とフェンスで覆われた部分があって、ちょっとちぐはぐな印象はありました。正門前には大量の「エッフェル塔野郎」がいました…。

チケットは事前にオンラインで買ってあったので、入場口に直行。ヴェルサイユ宮殿の公式サイトによれば、午後3時以降が宮殿内が空いてくる時間帯らしいので、先に庭園とトリアノン宮殿を回って、最後にヴェルサイユ宮殿に戻る作戦でした。さらに、夏の期間中は大噴水ショーという謎のショーをやっているらしく、その時間帯に庭園を移動できれば一石二鳥。

入場口ではカバンのX線チェックがありましたが、わりと緩い雰囲気だったような気もします。まずは宮殿を通過して庭園へ。ものすごく広大で、とりあえず大運河までたどり着くのにも結構時間がかかりました。娘が歩きたがるとなおさらですが、これはまあ仕方ないので歩きたいだけ歩かせました。トリアノン宮殿から大運河のあたりは入場料を払わなくても入ってこれるようなので、近隣に住んでいる人には良い散歩コースかもしれません。

途中休憩をはさみつつ写真を撮りつつ、大トリアノン宮殿はひっそりしていたのでスルーして笑、小トリアノン宮殿へ。ここにはマリー・アントワネットの離宮とやらがあって、田舎暮らしにあこがれた王妃が田舎っぽい建物を造らせたという庭園もありました。このあたりで娘が寝てしまったので、だっこで移動。10キロを超えてさすがになかなかしんどかったですが、妻と交替でひたすらだっこ。

ヴェルサイユ宮殿を見る時間が少なくなってきたので、小トリアノン宮殿から歩いて戻りました。ミニトレインがありましたが、結構並んでいたのでパス。結果としてこの日は電車以外ずっと歩いたことになりました。宮殿への入口は庭園側にはないようで、庭園に出てしまった場合には一度外に出て、入場口から入りなおす必要がありました。またしても荷物検査。

宮殿内はまあ素晴らしいとしか言いようがないのですが、スコットランドにある宮殿や城がいかに地味であるかを痛感しました笑 まあヴェルサイユ宮殿は世界最高峰だと思うので、比べるのもアレなんですが。バッキンガム宮殿とかなら多少比べられるのかな?1時間ぐらいで宮殿内をぐるっと見て回りました。空いている時間帯なはずでしたが、結構観光客は多かったように思います。

6時すぎに宮殿をあとにして、駅に戻り、ふたたびRER C線に乗ってパリに戻りました。さすがに疲れていたので、エッフェル塔のそばの駅で降りて、タクシーで帰りました。さすがに1回くらいはまともな夕飯を食べたいので、ホテルの近くにあったカフェ的なレストランに行ってみました。あまりきちんとしたレストランだと子連れでは入れないので、入口でウェイターに子連れでも大丈夫か尋ねてみたところ、「もちろんOKだよ」とむしろ驚かれてしまいました。

土曜の夜だからか店の場所が悪いのか店内は比較的すいていました。もともと食事にこだわりないので味もよくわからないのですが、このレストランもダンディーの基準から言えば結構おいしかったと思います。娘もパスタを普通に食べていました。

4/26(日)
最終日。夕方の飛行機だったので、午前中はエッフェル塔に登ることにしました。

朝食は再びホテルで食べて、まずはチェックアウト。荷物をフロントで預かってもらい、タクシーを拾ってエッフェル塔へ。チケット売り場には結構長い列ができていましたが、意外とさくさく進んでいて、30分も待たなかったと思います。エレベーターで第2展望台へ。展望台をぐるっとひとまわりして写真など撮ってから、一番上の展望台へ。ここのエレベーターでまた30分ぐらい待ったと思います。

一番上の展望台はさすがに結構高いなあと思いましたが、スカイツリーと比べれば半分ぐらいかな?凱旋門やコンコルド広場が見えて面白かったです。なぜか娘がインド系の観光客にモテモテでした笑 第2展望台に戻り、階段で第1展望台に降りました。床がガラスでできているところがありました…。娘はどうやら高いところが大好きなようで、展望台でも柵にしがみついて外を見ていたり、床がガラスのところでジャンプしたりしていました。

時間もなくなってきたのでエレベーターで地上に降り、近くのきちんとしたお土産屋さんでちょっとした小物などを購入。メリーゴーランドのそばでランチがてらホットドッグを食べました。その周辺には、署名用紙を持って「Do you speak English?」と聞いてくる女性がうろうろしていたのですが、なんか怪しかったので英語がわからないふりをして無視しました。あとで調べたところでは、署名すると20ユーロ寄付しろとか言われて金を巻き上げられるらしいので、無視して正解でした。

ホテルにタクシーで戻り、荷物を受け取って出発。歩いて凱旋門の駅まで行こうと思いましたが、意外と時間がかかりそうなのとタクシーがたくさん走っていたので、タクシーで凱旋門まで行きました。凱旋門の下にあるRER A線の駅からChateletまで行って、そこからB線で空港まで、というのは来た時と同じ。今回は空港直通の電車が来てくれたので、とてもスムーズに空港まで行けました。

無事に出発2時間半前にCDG空港に到着し、ターミナル2DのEasyJetのカウンターで荷物を預けました。チェックインは事前にオンラインで済ませてあります。ここではなぜかパスポートを確認され、「日本人てイギリスに行くのにビザいるの?」とかどうでもいい質問をされました笑

出国審査では「Where are you going?」だけ聞かれました笑 審査官は入国時も出国時も最後に「ありがとう」って言ってくれたのが良いです。飛行機は定刻通りに出発し、Edinburgh空港に17時すぎに到着。停めっぱなしにしてあった車に乗って帰宅。

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というわけで、なかなかハードスケジュールでしたが、充実したフランス旅行でした!飛行機の乗り継ぎ以外でヨーロッパ大陸に降りたのは初めてだったので、なかなかいい経験になりました。

by genta_ito | 2015-04-26 08:00 | 旅行・出張

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