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祖父逝去

2/12の朝に母から連絡があり、母方の祖父が亡くなったと。お正月に老人ホームを訪ねて、元気な姿を見たばっかりだったのに…。

98歳でした。搬送先の病院で死因を特定するためにCT撮ったそうで、医師曰く、大事な血管がだいぶ石灰化していてもはや限界だったのでは、とのこと。まさに大往生ですな。

日曜日に会いに行ったときはさすがに母は動揺している感じだった。母方の祖父ということで、お正月ぐらいしか会う機会なかったけど、子供の頃は、上座に座っていかにも大黒柱的な祖父がちょっと怖くて、あまり話せなかった気がします。

成人式の朝に家に挨拶にいったら、じゃあ一緒に写真でも撮ろうと言って、カメラを持って家の前に出てきて、いろいろポーズを指定されたのを思い出した。

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新横浜の斎場で2/17(木)にお通夜、2/18(金)に告別式でした。

孫世代には男手が少ないので、受付を命じられました。近所の方々とか定年まで勤めていた会社の方々がたくさん弔問に来て、生前に積んだ徳がこういうところに顕れるんだなぁと思った。

身内の葬式は俺にとっては初めてで、親戚一同にとっても久しぶりだったらしい。祖父がいなければ自分もいないわけで、いなくなってしまうと改めてその存在が自分の中で大きく感じられて、棺の蓋を閉めるときはすごく寂しかった。

でもよく考えれば、100歳近くまで生きて、奥さんもボケたとはいえ健在で、子供も孫もひ孫もいて、苦しむこともなかったというのは、これ以上の死に方はないわけで、寂しいとは思っても悲しんではいけないような気がした。

告別式のあと、横浜市の市営斎場で荼毘に付しました。帰りのタクシーで、伯父さんの一人が「骨になっちまうと諦めがつくな」とつぶやいたのが印象的でした。その伯父さんは、祖父とよく喧嘩して、「俺の葬式には絶対に来るな」とまで言われたらしい。

「骨壺まで馬鹿でかくて偉そうだな。もういくら偉そうにしてもいいけど」と寂しそうに抱きかかえてました。いくら喧嘩しても親子だな、と。

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祖父との別れは寂しいのですが、葬式では親戚が集まるので、正月にはなかなか会えなかった従姉妹とも久しぶりに会えたりして、まだ紹介してなかった嫁を紹介できたし、それはそれでよかった。四十九日の法要でもまた集まるだろうし。

そんなわけで生前はあまり身近でなかった祖父ですが、亡くなってしまうとなぜか自分の一部のように感じられて、とても身近な存在になりました。

by genta_ito | 2011-02-18 00:00 | 日記

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