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ノーベル賞

ノーベル医学生理学賞
今年も発表されましたね。受賞者はオーストラリア人の研究者2人で、受賞理由は
"for their discovery of the bacterium Helicobacter pylori and its role in gastritis and peptic ulcer disease"

だそうです。→詳細

要するに、大部分の胃炎・胃潰瘍の原因がヘリコバクター・ピロリ菌であることを突き止めて、胃潰瘍の治療に貢献したってことです。胃潰瘍はストレスとか環境要因が原因と言われてきたけど、実は感染症でした、というのが斬新だった。ピロリ菌は胃がんの危険因子であるとも言われているので、ピロリ菌を除去することは、胃潰瘍のみならず胃がんの治療にもつながるってことで、画期的だったわけです。

例年の医学生理学賞に比べると、ちょっと地味かな、とは思うけど、よく考えればいかにも医学生理学って気もする。いまどき、胃潰瘍になったら胃酸の分泌とめて、ピロリ菌を抗生物質で殺すのが常識みたいになってるから。ふた昔前なら手術しないと治らなかったのに。胃酸分泌の抑制は、武田薬品工業のタケプロンが有名。日本発の医薬品の成功例としてよく授業で登場してた。もうすぐ特許切れるみたいだけど…。

by genta_ito | 2005-10-03 21:56 | 日記

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